2012年07月18日
ICOI日本学芸大会
7月14、15日に東京医科歯科大学で、ICOI 日本学術大会が開催されました。大会長は、同大学の春日井教授です。
大会長挨拶の中でも、多くの先生方とのお話の中でも、共通していることは、
「インプラントに対しての厳しい状況を真摯に受け止め、私たちは問題を起こさないように研鑽をかさね、患者さんのQOLに貢献したい」
ということでした。
また、ICOIの認定医になるための資格審査試験が同時に行われました。私も資格審査委員として、その場に同席でき、多くの刺激を受けました。
試験を受ける先生方の熱意、治療内容の高さを知ることができたこともその一つです。
ところで、審査委員は、大学教授やインプラント経験が豊富な開業医(尊敬すべき大先輩)で構成されています。そして、自ら限られた時間のなかで、前もって色々な準備をされ、当日も早朝から受験者のために会議をするだけでなく、汗びっしょりになりながら、机や椅子をならべ、試験終了後もすぐに次回の資格審査会についてのディスカッションです。
「インプラント治療」に対するその熱意と責任感などを強く感じることができたことが自分にとっての財産になりました。
日本で、インプラントを行えるクリニックは3万軒ほどあるそうですが、正確にはわかりませんが、そのクリニックの半分位ではそこに集まっていた教授の講義を受けて卒業した先生方が治療をおこなっています。
私は、いままで自分の行った治療にだけ責任を感じていました。ですが、さきほどの「インプラント治療」という言葉に、「自分が行う治療」「治療を行う他の先生への教育」「新たな治療への研究」など多くの意味を含んでいることを理解しているからこそ、彼らは教授なのかもしれないと、考えるようになりました。
微力ながら、私も審査委員としても、インプラント治療に貢献したいと強く思います。
先月下旬のベトナムでのICOIのコングレスから1ヶ月も経たない中での開催で、時間を置かずに多くの先生と再会できましたので、親睦も深まりました(ビール美味しかったです)。